Excelシート上で使える関数の使い方を説明。
今回は IFERROR関数 について、使い方や活用例を紹介。
【本記事の目標】
IFERROR関数の使い方・活用方法を知ろう
IFERROR関数とは
IFERROR関数とは
その数式・セルがエラー出なかった場合はその数式・セルの値を表示し、エラーだった場合は別の内容を表示する
という機能を持った関数です。
イメージとしてはIF関数と似ていますよね。
違う部分としては、IF関数は色々な条件式を指定することが可能ですが、IFERROR関数はその中でもエラーの有無だけの条件式に特化させたものになっています。
じゃあ、IFERROR関数はIF関数の下位互換か?というとそうでもありません。
IFERROR関数は『エラーの有無だけの条件式に特化』させているという性質のため、IF関数のような条件式が不要なのです。
なので、IFERROR関数を使った方がIF関数を使った場合よりも関数がシンプルになります。
具体的にIFERROR関数の使い方を説明していきましょう。
IFERROR関数では2つの値を指定する必要があります。
IFERROR(値、エラーの場合の値)
それぞれ説明していきましょう。
入力情報① 値
この「値」には2つの意味があります。
・この「値」に入力した値もしくは関数がエラーかどうかを判定する
⇒ IF文での条件式の機能
・エラーでない場合に、入力した値もしくは関数の結果を表示する
⇒ IF文での『真』の場合の値
「エラーが出る可能性がある関数を入力したいけども、エラーじゃない場合は関数の計算結果を表示してほしいな~」
という値を入力します。
ですので、この「値」には基本的に関数を入力することが多いです。
使い方の例
=IFERROR(A1,・・・) A1セルがエラーじゃないときはA1セルの値
=IFERROR(SUM(A1:A10),・・・) SUM関数でエラーが出ないときはSUM関数の結果
入力情報② エラーの場合の値
「エラーの場合の値」はそのまま、「値」に入力した値もしくは関数がエラーだった時に表示する値です。(IF文での『偽』の場合の値に相当)
エラー表示の、#N/A、#DIV/0!、#REF!、等を表示したくない場合に使うことが多いかと思いますので、””(空欄)や0を記入することが多いと思います。
もちろんそれ以外を入力してもらっても問題ありません。
使い方の例
=IFERROR(SUM(A1:A10),””)
=IFERROR(MATCH(A1,B:B,0),”エラーです”)
この関数で得られる値
この関数はIF関数とほぼ同じ動きをするため、
【入力情報①:値】がエラー出なかった場合はそのまま値が表示されて、
エラーが出た場合は【入力情報② エラーの場合の値】が表示されます。
IF関数をうまく活用すれば、IFERROR関数と全く同じことができますので、無理にIFERROR関数を使う必要がないかもしれません。
ただしIFERROR関数を使った方が、より複雑な関数を構築している場合には可読性も高くなり、後の修正も容易になる場面が多々ありますので、
IF関数とIFERROR関数を両方使いこなせるほうが、データ整理をする上での作業効率は高くなると思われます。
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